客舎靑靑柳色新

Blogを始めるにあたり、タイトルを考えていたのだが、「これだ!」と思った。

王維による「送元二使安西」という七言絶句。中学か高校の国語の授業で習ったのをたまたま本で見かけた。

  渭城朝雨裛輕塵
  客舎靑靑柳色新  
  勧君更尽一杯酒  
  西出陽關無故人

はるか昔の記憶なのだけれど、2行目と4行目が特に強く印象に残っている。

ネットで調べてみると、4行目の読み方(書き下し文)がどうも授業で習ったのと違う気がする。意味は同じようだ。

(記   憶) 西のかた陽関を出ねば故人なからむ

(他の読み方) 西のかた陽関を出ずれば故人なからむ

漢文を学んだのが懐かしくなって、ネットでしらべていると、王維の詩でもう一つ記憶にあるものが見つかった。こちらの方が先に習ったはず。

  空山不見人
  但聞人語響  
  返景入深林  
  復照靑苔上

こちらは1、2行目がとても印象に残っている。

なんだろう、漢詩の響きというかリズムというか、そういうものが妙に今の自分の心にマッチする。でも原語(=中国語)で聞いてみたけれどやっぱりそれではほとんど何のことやらわからないからか感動もない。

ちょっと漢文を勉強してみるか、とおもってAmazonを調べたら、高校時代にもっていたZ会の本が文庫で出ているではないか!

 

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 漢文法基礎 本当にわかる漢文入門 (講談社学術文庫) 二畳庵主人(著)

 

これもまた懐かしい!ついついポチッとしたくなる。。。